猫が脊髄梗塞で歩行不可能に!介護の結果歩けるまで回復した体験談!

  • 猫種:雑種♂(てん)
  • 病気の名前:脊髄梗塞
  • 病気になった時の年齢:9歳
  • 利用していたキャットフード:サイエンスダイエット

深夜に突然ネコに異変が!急いで動物病院に!

深夜に突然、我が家の飼い猫のてんが必死に鳴いている声がして目が覚めました。

床に横たわり足をバタバタと動かし起き上がろうとしては倒れるの繰り返しをしているのを見て瞬時に何かおかしいと思いました。慌てつつも様子を見て「立てないんだ」と思いました。

その時点で右半身がマヒしている状態でした。身体の左側は動かせるようでバタバタしており、おそらく突然そうなったのかパニックになっている様子でした。

インターネットですぐに真夜中でも対応してくれる病院を探し、連絡してすぐに連れていきました。

身体が動かない原因は脊髄梗塞だった

病院に着いた頃には完全に手足は動かなくなってしまっていました。最初は心臓の病気を疑われそのまますぐに入院することになりました。

数日検査などをしてMRIまで撮って心臓ではなく脊髄の中に何かが詰まってしまって神経が圧迫されている脊髄梗塞であると診断されました。

人間がこの病気にかかった場合再起不能ですが猫は比較的神経回復に強く、歩けるようになることもあると説明を受け少し希望が持てました。

数日の入院を経て、慣れない環境にストレスがたまるだろうからと思い、全く動けないまま家に連れて帰りました。それからは大変です。

ストレスが原因かドッグフードを食べない

ストレスからまったくご飯も食べなくなっていたので、毎日注射器を使ってご飯を食べさせたり水分摂取もしてくれないので皮下注射で生理食塩水を注射していました。トイレシートを敷いてトイレも寝たままです。

私は看護師でそのころ職場と同じ敷地内にある寮でこっそり飼っていたため、休憩の度に家に帰り寝返りを打たせたりご飯を食べさせたりトイレシートを替えたりしていました。

獣医さんには希望はあると言われていたので、それを信じて介護を続けていました。その甲斐あって次第に足が動くようになり体を動かせるようになりました。

最初のうちはトイレに行こうと思ってなんとか動こうとするからトイレシートのないところでおしっこをしてしまい体中おしっこまみれになっていたりすることもありました。そうするともう容赦なくお風呂です。

うちの猫ももちろん水が大嫌いで、お風呂に入るときはまるで陸に上がった魚のような変な動きで抵抗し、ずっと鳴き続けていました。嫌がってはいましたが身体が少しでも動くようになった様子を見て嬉しかった記憶があります。

風呂も大変だけど注射はもっと大変!

最も大変だったのは注射です。少し体が動くようになっても相変わらずご飯は自分で食べてくれず、水分補給のために朝晩2回注射が必要でした。

でも少し体が動くもんだからこれでもかと暴れまくります。毛布でぐるぐる巻きにして押さえつけどうにか注射をしますが痛いからずっと暴れます。

自分が看護師だから針には慣れているもののこれだけ暴れられると自分の手を刺してしまいそうにもなります。

そしてこんなに嫌がることをして無理やり生かしてしまっているのだろうか。自分で食べなくなった今がこの子の寿命なのだろうか。自分は間違ったことをしているのではないか、そういう葛藤がずっとありました。

看護の甲斐もあって徐々に歩けるように!

人間のエゴで生かされてしまっているでは。そう思って何度もやめようかとも思いましたがせっかく少しずつ手足が動くようになってきた、もう少ししたら自分で食べるかもしれない。そう思うとやめられませんでした。

そしてその思いは遂に叶い、徐々に歩けるようになっていきそれに伴ってご飯も少しずつ自分で食べるようになっていきました。

最初は3歩進んでは転んでいたため、ヨガマットを敷いて滑り止めにしたりしていましたがついにはベッドの上に上がれるまでになりました。

最初に発作を起こしてから2年頑張ってくれましたが最後は腎臓にも梗塞が見つかり、11歳で亡くなりました。私の思いを受け止めて頑張ってくれた2年なんだと思います。病気で大変な時もあったけれど、てんがいてくれて本当に良かったです。

管理人からの一言
猫ちゃんが脊髄梗塞になってしまったというのはとても大変なことだったと思います。ですが、今回の体験談の猫ちゃんは飼い主にも愛されて幸せだったと思います。
また、飼い主さんの献身的な介護で最後は歩けるようにまでなったというのは素晴らしいことだと思います。
どのようなきっかけでペットが病気になってしまうのかというのは分からないので、病院での負担を抑えるためにもしっかりとペット保険に入っておくことは大切です。
病気を完璧に予防することはできません。ということで、病気になった時に対処できるようにしておくことが大切ですね。

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