猫ちゃんの病気に対応した療法食を数多く製造販売しているキャットフードブランド「スペシフィック」
療法食キャットフードを製造している企業はいくつかありますが、スペシフィックはその中でも人気のあるブランドです。
療法食は特別な用途で利用されることもあり、原材料を見ないで利用している人が多いですが、中身は実際どのようになっているのでしょうか?
今回の記事では、キャットフード「スペシフィック」を原材料や口コミから徹底的に評価していきます!(この記事では「スペシフィック療法食 低Na-リン-プロテインFKD 猫用」の原材料や口コミを参考にしています)
キャットフード「スーパーゴールド」の基本データ
参考価格 | 2,400円(amazon価格参照) |
内容量 | 1,000g |
生産国 | デンマーク |
肉類 | ×(鶏肉および七面鳥蛋白加水分解物等) |
穀類 | ×(小麦、トウモロコシ等) |
合成着色料 | ◯(不使用) |
酸化防止剤 | ×(没食子酸プロピル、BHA等) |
総合評価 | ★☆☆☆☆(6pt/25pt満点中) |
キャットフード「スペシフィック」の基本情報は上のようになっています。
合成着色料は添加されていませんが酸化防止剤として強力な合成添加物が使用されているのが気になるところです。
また、肉類や穀類などの主原料もキャットフードとしては良いとは言えない作りになっているように感じます。
病気に対応した効果が得られる療法食として販売されいていますが、病気に効果があったとしても原材料がイマイチでは元も子もないです。
原材料については下でさらに詳しく解説をしていきます!
キャットフード「スペシフィック」の原材料を評価!
それでは次に「スペシフィック」の原材料を見ていきましょう!猫ちゃんにとって良くないと思われる原材料は赤文字で記載してあります。
また赤字表示した原材料については個別に解説をしていきます。
小麦、トウモロコシ蛋白、動物性油脂(豚および牛)、トウモロコシ、米、魚油、卵、魚粉、粉末セルロース、ジャガイモ蛋白、ミネラル、バターミルクパウダー、鶏肉および七面鳥蛋白加水分解物、ビタミン、サイリウム種皮、タウリン、ヒマワリ油、リジン、L-カルニチン、L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル、没食子酸プロピル、BHA、クエン酸モノグリセリド
赤い文字(注意すべき原材料)が多いですね。
この赤文字の原材料についてはどうして注意が必要なのかということを以下に詳しく解説をしていきます。
小麦、トウモロコシ
スペシフィックの主原料は「小麦」「トウモロコシ」などの穀類系の原材料ということになっています。
実は小麦やトウモロコシは猫ちゃんにとってはあまり良い原材料ではありません。
そもそも猫ちゃんは肉食動物であるため穀類が主原料のキャットフードは良いものではないのです(逆に肉類が主原料のキャットフードが良いと言えます)
また、小麦やトウモロコシはコストが安いというメリットがあるのですが、猫ちゃんにとってアレルギーを引き起こしやすい原材料の1つになっています。
猫ちゃんにとって栄養価の低い穀類系原材料が使用されていて、かつそれが小麦、トウモロコシであるというのはマイナス評価ですね。
鶏肉および七面鳥蛋白加水分解物
スペシフィックの肉類系原材料は「鶏肉および七面鳥蛋白加水分解物」となっています(魚粉も肉類系原材料に含まれます)
この見慣れない原材料は簡単に説明すると、鶏肉および七面鳥のタンパク質を化学的に分解して消化をしやすくしたものです。
「消化しやすいならいい原材料なのでは?」と思うかもしれませんが、問題はこの化学処理がどのような薬品を使用して行われているのか分からないというところです。
そもそも猫ちゃんは肉類を消化する能力が高いので、薬品を使って加水分解してまで消化をしやすくした原材料を使用する必要はほとんどありません。
どのような化学処理が行われているか不明な原材料が使用されているのか分からないという部分はリスクとしてとらえておく部分だといえるでしょう。
没食子酸プロピル、BHA
スペシフィックに酸化防止剤として使用されているのが「没食子酸プロピル」と「BHA」です。没食子酸プロピルやBHAは格安のキャットフードの場合には使用されていることが多いです。
この2つの原材料には毒性が確認されているほどの強力な酸化防止剤であり、少量の添加、低コストで強力な酸化防止効果を得ることができます。
毒性があると言っても数日食べてすぐに悪影響があるというものではないですが、何年も利用をすることで体内に蓄積して悪影響が現れないとも限りません。
療法食であっても、こういった原材料で悪影響を受けてしまっては元も子もないですし、原材料を見て分かる危険は避けるべきであるといえるでしょう!
原材料まとめ
原材料を見ての総評としては病気に対しての療法食ではあるものの、原材料自体は猫ちゃんの食性には適応していないと感じざるを得ない作りになっています。
主原料が穀類(トウモロコシと小麦)で肉類の量が少なく品質も不明、また強力な合成添加物を使用しているなど疑問点は多いです。
病気に対応したキャットフードがこれしかないというのであれば仕方ありませんが、そうでないのであれば他の療法食を選んだ方が無難であると言えますね。
キャットフード「スペシフィック」の口コミ・評判を紹介!
ここからは「スペシフィック」を使用している、もしくは使用したことのある飼い主さんたちの口コミや評判をご紹介します。
良い口コミと悪い口コミをそれぞれ数個ずつ項目を分けて掲載していきます。
スペシフィックの良い口コミ・評判
ヒルズよりもこちらが好きです^^
色々飽きずに食べさせなければならないので、
工夫していますが、缶も含め、うちの猫達は、スペシフィック
が好きなようです^^
慢性腎不全の猫に
うちの猫はとっても気に入ってくれて、もう15歳で歯が一本ないにも関わらず、ポリポリとよく噛んで食べてくれます。1粒が大きいのでしっかり食べてる感があります。以前食べていたDr’s careのキドニーケアが飽きていたので、大助かりでした。
腎不全の子に購入
ウェットは気に入って食べていますが、平日の昼間は仕事で家にいないので、お腹が空いたら食べられるようにドライも購入。ドライもおいしそうに食べてくれます。腎不全じゃない子まで、この餌を気に入って食べてます・・・
腎不全の子は老猫なので、もう少し粒が小さければいいな~と思ったりします。
スペシフィックの悪い口コミ・評判
腎臓に良いと聞いて
腎機能の低下のため、色々ためしています。
食い付きが、あまりよくないかな?
でも、体のためなので、他と混ぜて食べさせようとおもいます。
お腹の調子に異常が
多くのほかの商品に比べ粒は大きめです。
(個人的な感想としては、さかな?のにおいが強い気がします。)
最初は良く食べてくれたので、引き続き購入してみましたが、最近になり、体調不良でお腹の調子が悪くなって以降、あまり食べなくなってしまいました。
食いつきがイマイチ
4匹の腎臓病の子たちはにおいをかいだだけで口にしませんでした。とっても残念!
粒が大きく食べにくいのか、においが今までよりも薄いのか、猫でないのでわかりませんが、またしばらくしたら挑戦してみます。
スペシフィックの口コミ・評判まとめ
食いつきに関しては良いという人も悪いという人もいてまちまちといった感じですね。このあたりは猫ちゃんの嗜好にもよるものなので賛否があるのは仕方ないと思います。
粒が大きくて食べずらそうという声は全体的に多かったように感じました。
また、腎機能の低下をサポートするために利用を始めたのにお腹の調子が悪くなったという声もありました。
原材料面から見た場合は比較的リスクが高いキャットフードなので、合わないようであればキャットフードの切り替えをした方が無難であると言えますね。
まとめ
今回はキャットフード「スペシフィック」を原材料や口コミ、評判などから徹底的に評価させていただきました。
原材料やコスパなどから商品全体を評価すると、スペシフィックキャットフードの総合評価は★☆☆☆☆(5点満点中1点)です。
療法食でありながら穀類が主原料で強力な合成添加物を使用しているというマイナスポイントがあり、オススメはできないキャットフードになっています。
病気対策のためにということで療法食を利用するのは良いことですが、原材料をしっかりとチェックすることは大切です。
猫ちゃんの健康を守るためにもどのキャットフードを選ぶにしても、原材料のチェックは欠かさないようにしましょう!
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